今知っておくべきSFTSの緊急事態
この記事では、SFTSについて知っておくべき全ての情報を、最新の状況と併せて分かりやすく解説します。
SFTSとは何か?基本知識

肌に噛みついたマダニ
病原体と感染経路
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する感染症です。厚生労働省によると、主な感染経路は以下の通りです:
- マダニからの直接感染:ウイルスを保有するフタトゲチマダニ等に咬まれる
- 動物からの感染:感染した動物(ペットを含む)との接触
- 患者からの感染:感染患者の血液・体液との接触(稀)
症状と重篤性
潜伏期間:6日~2週間
主な症状:
- 高熱(38度以上)
- 消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛)
- 倦怠感
- リンパ節の腫れ
- 出血症状
2025年の感染拡大状況
地域の広がり
従来は西日本中心でしたが、2025年は北海道や関東地方でも感染が確認されており、全国的な拡大が懸念されています。現在、29府県で感染地域として報告されています。

感染増加の要因
- 気温上昇:マダニの活動期間延長
- ペット経由の感染:犬や猫からの感染事例増加
- アウトドア活動増加:レジャーや農作業での接触機会拡大
確実にマダニから身を守る予防対策
服装による物理的防護
基本の服装:
- 長袖シャツ(薄い色推奨)
- 長ズボン(裾は靴下に入れる)
- 完全に足を覆う靴(サンダル禁止)
- 帽子
- 軍手・作業用手袋
- 首にタオルまたはハイネック
プロ仕様の対策:
- 登山用スパッツの着用
- シャツの裾をズボンに入れる
- ズボンの裾を長靴に入れる
化学的防護:虫よけ剤の効果的使用
有効成分:
- DEET:マダニに対する忌避効果が実証済み
- イカリジン:DEETと同等の効果
使用方法:
- 肌だけでなく、衣服の上からも散布
- 2-3時間おきに再散布
- 汗をかいたら塗り直し
環境対策
自宅周辺:
- 草刈りの定期実施
- 落ち葉の除去
- ペットのマダニチェック
マダニに咬まれた場合の正しい対処法

絶対にやってはいけないこと
- 無理に引き抜く:口器が残る可能性
- つぶす:ウイルスが飛散するリスク
- アルコールや油を塗る:マダニが嘔吐してウイルス注入のリスク増大
- 火であぶる:やけどの危険
正しい除去方法
- 早期発見が重要:咬まれてから時間が短いほど除去が容易
- 医療機関での除去:皮膚科、外科、救急科を受診
- 自己除去する場合(医療機関がすぐに利用できない場合のみ):
- 先の尖ったピンセットを使用
- マダニの口器部分を摘む
- ゆっくりと垂直に引き抜く
- 除去後はアルコールで消毒
ワセリン法(専門的方法)
- ワセリンでマダニを覆う
- 30分間放置
- ガーゼで拭き取る ※1-2日以内の早期であれば有効
- ワセリンがない場合はバターや軟膏でも大丈夫だそうです。
治療法と医療対応

現在の治療選択肢
2024年6月に抗ウイルス薬「ファビピラビル」が承認され、治療選択肢が広がりました。
治療方針:
- 基本的には対症療法
- 重症化リスクが高い場合はファビピラビル投与
- 血小板減少に対する支持療法
受診のタイミング
即座に受診すべき症状:
- 38度以上の発熱
- 激しい嘔吐・下痢
- 出血傾向
- 意識障害
ペットと家族を守る総合対策
ペット対策
- 定期的なマダニチェック
- 動物用マダニ予防薬の使用
- 散歩後のブラッシング
- 獣医師との定期相談
家族での取り組み
- 外出前の服装チェック
- 帰宅後の全身チェック
- 衣服の適切な処理(屋外で脱ぐ、洗濯前の確認)
- 入浴時の念入りな体チェック
まとめ:SFTSから身を守るための行動計画
SFTSは致死率27%の深刻な感染症ですが、適切な予防策により感染リスクを大幅に減らすことができます。
今日から実践すべき3つのアクション:
- 外出時の完全防護:長袖・長ズボン・虫よけ剤の徹底
- 帰宅後のセルフチェック:全身のマダニチェックを習慣化
- 症状への敏感な対応:野外活動後の発熱は即座に医療機関受診
2025年は過去最多ペースで感染が拡大していますが、正しい知識と対策により、あなたと大切な人の命を守ることができます。この夏のアウトドア活動も、適切な準備をして安全に楽しみましょう。
参考情報源:









